キミの幼いころの将来の夢は何だっただろうか?
僕は、プロ野球選手になりたかった。
テレビの向こう側にいる、汗にまみれ泥にまみれ戦いに挑む選手が、とても輝いていて「カッコいい」と心から思ったからだ。
だから、僕もそうなりたくて一生懸命に野球の練習をした。
ところが「野球を頑張るだけではダメ。勉強も出来ないと将来困るぞ。」と言う大人が現れた。
素直な僕は勉強も頑張るようになった、ふりをした。
当時は「勉強できないと野球をさせてもらえないかもしれない」と思ったから、勉強を頑張れる理由があったのだ。
それと、少し頑張れば勉強もそこそこ出来たからだ。
そんな、カモフラージュ文武両道な野球少年にも、高校生になると受験シーズンがやってきた。
「大学受験するなら塾に行ったほうが良い。みんなだいたい行っている。」という大人たちの助言により、僕も塾や予備校に行くことになった。
すると、それまでそこそこ出来ていた勉強が、野球に夢中だったこともあって、塾の他の子より出来ないことが分かった。
でも、僕のペースに合わせてくれたり、学習レベルを引き戻して教えてくれることはなかった。
僕にとってはただ他の子とのギャップが開いていくだけの授業…。
何のために塾に行っているのか分からなくなった。
その時から「先生って何だろう。学校って何だろう。教育って?」という疑問が生まれ始めた。
思春期真っ只中で味わった、教育に対してのモヤモヤ…これが今の僕をつくってくれた。
僕は昔から、子どもが好きだ。
今は結婚して自分の子どもがいる。だけど、自分の子どもだけじゃなく子どもという存在が好きだ。
理由をつけるとすると「未来」だからかな。
そんな未来をつくる大切な存在である子どもに、今までとは違う教育が出来ないだろうか。
出来たとしたら、日本の教育は、日本の未来は変わらないだろうか。
でも、僕一人の力はたかが知れている。
どうしたらいいか考えた。
そうだ!会社をつくろう!と思った。
「まずはカッコいい大人の仲間をつくろう!」
子どもに教えるのはその次だ。
2009年7月から事業準備を始めて、その年の12月8日に『株式会社わ』を立ち上げた。
僕の計画どおりにはいかず、びっくりするようなたくさんの人が協力してくれることになりとても忙しくなった。
さあどうしようか。
僕はこの会社の社長だ。仲間みんなをカッコよくヒーローにする責任がある。
どうしたらヒーローになってもらえるか?
そうだ!僕にとって永遠のヒーローは、テレビの向こうの野球選手だ。
野球にはMVPがある!それだけじゃない、打点に盗塁に…新人賞だってある!
そうひらめいた瞬間は、もはや社員を表彰するために野球をやっていたかのようにも思えた。
もちろん、それだけじゃないのだけど。
今ではうちには13種類の賞がある。
もちろん、新人賞もあるし、入社1年目から目指せる賞は他にもあるし、アルバイトスタッフへの表彰もある。
ぜひキミにもヒーローになって欲しいと思う。
だから、面接で会った時に「新人賞めざしてます」なんてもし聞けたらすごく嬉しい。
表彰された社員スタッフからこんな話を聞いた。
「先生ね、会社から賞をもらったよ!いつもありがとうね!」
と生徒さんに言うと
「すっごぉ~い!!先生頑張ってるんだね!私も頑張る!」
と、みんなで楽しんでくれているのだ。
株式会社わ の仲間になって仕事をすることの最大の魅力は、社名にもある通り
『わ』=『和』=『輪』=『環』
これなのだ。
なごみ、めぐり、まわる。
笑顔のわ、成長のわ、喜びのわ、感動のわ。
かなしい時くやしい時は、みんなで泣けばいい。
涙のわ。
そして次に、ヒーローになってもらうためのサポートがあったほうが良いと思った。
どこにもないようなオリジナルの研修制度をつくりたかった。
その頃になると、研修制度をつくれる強力な仲間もできていたから、話は早かった。(カリキュラムをつくるのは本当に大変だったと思う。ありがとう。)
仲間の協力のもと、今の わ が出来あがっていった。
大人になっても学び成長をし続けるイキイキした先生に、がっかりする子どもはいるだろうか。
失敗しても起き上がって挑もうとする先生に、誰が後ろ指を指すだろうか。
僕の仕事はキミをヒーローにすることだ。
キミの仕事はヒーローの姿を生徒に見せることだ。
それが、今本当に必要な教育なのだと思う。
先日、ある女性社員から連絡があった。
彼女は、入社前自分に自信がなく、1年目は不安だらけで同期の誰よりも失敗ばかりしていた。
何かあったのかと尋ねると
「社長聞いてください!勉強が苦手だった生徒から、”先生みたいな塾の先生になりたい”と言われたんです!自分のことダメ人間だと思って落ち込んでいたあの時、諦めずに挑戦し続けてきて本当に良かったです!ありがとうございます!」
僕は心の底から感動し、この会社をつくって良かったと本気で思った。
いくら僕が『日本の教育を変える』という大きな志を持っていても、僕の情熱だけでは絶対に達成できない。
だから、この思いに共感して一緒にパートナーとして活動してくれる仲間を増やしていきたいのだ。
大きなことはしなくていいと思っている。
何が一番大切かというと
『目の前にいるたったひとりを笑顔にすること』
そして、その わ が広がっていけば、保護者の方・生徒さん・社員のみんな・アルバイトスタッフみんながもっともっと輝いていける。
そうすると、カッコいい大人がどんどん増えて、その姿を見た子どもは、テレビの向こう側だけじゃなく、目の前にいるカッコいいお父さんお母さんから学んで、育っていくんじゃないかな。
そしたら、日本の教育、変わらないかな?
株式会社わ
代表取締役 松田 考平